家族のプライバシーを守る空間(間取り)を考えましょう!

プライバシーを守る

家は私たちの生活を守ってくれます。

今回は、プライバシーを守る空間について考えてみましょう。

※本記事は、家族に子供がいることを前提としたものになっています。

 

家族の中でも、時がたつにつれて、プライバシーを守る空間が必要になります。

家を創るときと、10年後、15年後では、家族の間でプライバシーを守りたい気持ちが変わってきます。

その変化を見越して、変化出来る空間を考えた方が良いです。

経験談をふまえ、説明しますね。

 

時間の経過と共に変わる、家族のプライバシーを守る空間の作り方

 

 

家を創るときは若い

Naoママ
Naoママ

はじめて家を創ろう!と考えるときは、30代前後でしょうか。
まだ若く、子供がいたとしても小さいですね。

Masayoshi
Masayoshi
そうですね~
当時の理想の家のイメージはというと・・・

◆若いときに考えた理想の家

  • あまり部屋を区切らず、広いリビング
  • 吹き抜けの天井とシーリングファン
  • 高い位置の窓から一日中陽の光が降りそそぐ明るい部屋
Masayoshi
Masayoshi

おしゃれな街のカフェみたいな空間に憧れるんですよね。

空間創りに関しては、一戸建てを作る雑誌よりも、
商業施設をデザインする雑誌の方が、参考になったりします。

元々住んでいた家が、典型的な日本家屋だったので、
そこから脱したいという気持ちも強かったですね。

Naoママ
Naoママ
よく建物探訪(TV番組)を見て研究してましたね~。

生活の中心は子供

Naoママ
Naoママ
子供が小さいうちは、生活の中心は子供でした。

 

特段、教育熱心ではなく、子供がやりたいことを、やらせてあげるよう努力する感じです。

子供部屋は1つ用意していました。

 

小学校くらいまでは、勉強も子供部屋ではなく、リビングでやることが多く、特に不具合は無かったです。

 

ところが、中学生になったあたりから、自分の部屋を欲しがるようになり・・・

 

子供は中学になると、個室が必要

Masayoshi
Masayoshi
子供は中学をすぎると皆、個室が必要です。

 

この記事を読まれている30代前後の若い方の中には、

「いつでも家族団らんが好き。」

「だから、子供も間違い無く、広いダイニングで一緒に過ごすのが好きだと思う。」

「子供部屋は、無くても良いかも。」

なんて、思ってませんか?

残念ながら、それは、親の勝手な妄想であり、違っている可能性が高いです。

 

どのお子さんも、中学生になると、ひとりで部屋にこもりたいときがあります。

皆さんも思い出して下さい。

ありましたよね?

そんなときに、家にその場がないと、どうするか?

家の外に、その場を探し求めるかもしれません・・・

あんまり良くないですね・・・

 

お子さんによっては、自分の主張を我慢して、表に出さない子もいらっしゃるかもですが、

そのストレスが、将来ひとり暮らしをしたい願望に発展する可能性があります。

それはそれで、経験なので否定はしませんが、ストレスは取り除きたいですね。

 

家は、子供のプライバシーも守ってあげる必要があるんです。

 

10年、15年後は、趣向が変わる

家を建ててから10年、15年たつと、

子供は、中学、高校、大学になり、私たち親は、45~55歳になります。

こうなると、家族の会話の内容や、各家族の趣味などが変わってきます。

 

子供が小さいときは、幼稚園での話や、学校の宿題を見るなど、リビングで家族全員集まっていました。

しかし、子供が大きくなると、学校での話などは少なくなります。

宿題を見てあげるなどは、親の学力がついていけません。(笑)

 

親も、子供に介入する頻度が減ると、自分の趣味などが出来るもので・・・

Masayoshi
Masayoshi
趣味に没頭する空間が欲しくなるものです。
書斎が欲しい・・・
Naoママ
Naoママ
表現が難しいのですが・・・

この状況は、決して家族が疎遠になっているわけではないのです。

歳をかさねていくことによる、普通の流れだと思いますので、悲観的にならないでくださいね。

そんなことで、将来的には、家族ひとりひとりが、個々の空間を持てるのが理想です。

 

家も変わっていく必要がある

Naoママ
Naoママ
ここまでの話から・・・

家の間取りも、家族の変化に合わせて、変わっていく必要があるんです。

若い時は、開放的な広い空間を楽しむ。

10年、15年後は、個々に区切れる工夫を仕込んでおく。

 

変わっていける家を創るのがポイントです。

15年後のリフォームは難しい

Masayoshi
Masayoshi
そうは言ってもね・・・

とはいえ、新築を創るときに、

「15年後のまどりまで考えるのは無理!」

「そのときは、リフォームすればいいでしょ。」

という声も聞こえてきそうです。

ところが、実際、15年後のリフォームは難しいです。

その理由は・・・

◆15年後のリフォームが難しい理由

  • 15年後は、大型家電、設備の故障が相次ぎ出費がかさむ
  • 子供の学費がピーク(受験、学費、塾費用など)

 

Naoママ
Naoママ
お金がとてもかかる時期なんですね。
Masayoshi
Masayoshi
車・・・の買い換えとか・・・
無理ですね・・・

 

15年後に故障する大型家電、設備とは・・・

Naoママ
Naoママ
故障する家電、設備をあげてみます。

 

◆15年後に故障する懸念があるもの

  • 大型家電:冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、食器洗い機など
  • 設備:給湯器、ガスコンロなど

 

Masayoshi
Masayoshi
うちは、上記もれなく壊れました。
というか、うちの実績を書いてます。

 

保証期間や補修部品の保有年数などからすれば、発売から10年が良いとこですが、

壊れるまで使うのが常で・・・

 

これらは、修理よりも新品を買った方が、省エネで高性能ということがあり、すべて買い換えです。

全部一気にくるわけではありませんが、数年のうちに、立て続けに壊れるので、かなり出費がかさみます。

子供の学費など

中学までは、さほどかかりませんが、高校から私立になると、とても費用がかかります。

塾なども高額です。

大学はさらに高額で、入試にかかる費用などは、ビックリする金額です。(汗)

これらが15年後あたりに、かさなってくるので、

リフォームに何百万とかかける気持ちは全くなくなります。

 

15年後を見据えた仕込み

Naoママ
Naoママ
そこで、15年後を見越した仕込みについて。

 

具体的には、

◆15年後を見越した仕込み

  • 区切る予定の空間を決める。
  • その空間の天井に梁(太めの木の棒)を見える状態で配置してもらう。
  • 扉は2ついる
  • 区切った後を想像して、コンセントを多めに付けておく。
  • 区切った後を想像して、エアコン用コンセントを付けておく。

 

区切る予定の空間を決める

子供部屋は、将来の人数を加味して用意します。

ひとり3畳程度がミニマムです。

ぎりぎり、ベットと学習机が置けます。

6畳の部屋を2人で分けるのが標準的です。

 

区切る空間の天井に梁を配置

ここが重要なポイントです。

天井の構造は、強度が無いです。

照明が付く部分だけ、すこし太めの木材が通りますが、

それ以外の場所は、細い5cm角程度の木材が格子状に構成され、

その下にベニア板、天井部材の順でぶら下がってくっついています。

こんな感じです。

天井の構造

ここに、2×4の突っ張り棒などで壁を作ると、

突っ張る力がかかる上方向に、天井がたわみます。

地震などで外れる懸念があり、危険です。

突っ張り棒

なので、しっかりとした太めの梁を入れてもらうと、そこを使って、壁を作れます。

扉は2ついる

大事なことですが、扉は必要です。

一時期、居酒屋の半個室っぽい区切られた空間でも良いかな?

と考えましたが、

今思い返すと、扉は必須で、付けておいて良かったと思っています。

扉を閉めないと、「プライベート空間を確保した」にならないんですよね。

空いているところからのぞかれている・・・と気になって落ち着かない・・・

最初は、無くても良いと思いますが、

区切った後は、扉が付くよう、設計の方に伝えておきましょう。

 

区切った後を想像してコンセント増しまし

最近は、子供もスマホやタブレット、PCなどを使うので、

コンセントは多めが良いです。

後から追加は、素人では無理です。

見た目を気にされる方がいるかと思いますが、

おしゃれなコンセントカバーもありますので、

工夫次第で、見た目が悪いのは直せると思います。

エアコン用コンセントも必須

エアコン用コンセント

エアコン用コンセントは、エアコンを付ける部分の脇に用意します。

コンセントのみでOK。エアコンは必要な時に購入した方が高性能で低価格です。

 

これをしておくと、少ない予算で、自力(DIY)で仕切りを付けることが可能になります。自力で出来ない方でも、あらかじめ仕込みを入れておくと、業者に頼んでも安く済みます。

 

まとめ

Naoママ時間の経過と共に変わる、家族のプライバシーを守る空間について、紹介しました。

この考えをもって、間取りを考えるかどうかで、15年後に差がでます。

15年ってわりと早いです。

遠い未来では無いので、今回を機に考えてみてはいかがでしょうか?