コンセントは生活を始めると、不満が出てくることが多いです。
あっ~ここに付けておけば良かったな・・・
とならないようにしたいものです。
最初から家具の配置などを決めるのは難しいのですが、最低限必要な部分について、紹介します。
用途限定コンセントの種類
まずは、用途が特定の機器に決まっているものです。
種類 | 用途 | 設置場所 |
---|---|---|
特定機器用 | エアコン(100~200V) | リビング・寝室・子供部屋・書斎 |
冷蔵庫 | キッチン | |
電子レンジ | キッチン | |
洗濯機 | 洗面所 | |
テレビ(アンテナ線LAN含む) | リビング・寝室・子供部屋 | |
電話・FAX(電話線含む) | リビング |
エアコンのコンセント位置は?
エアコンは、最近の猛烈な暑さから必須アイテムになっています。
しかも、各部屋に1台必要という状況です。
エアコンは天井付近の壁に付けるので、コンセントも高い位置になります。
どの位置にするかですが、
考えるポイントとしては、以下になります。
- 室内にエアコンが付く空間があるか?
- 壁の反対側に室外機が付けられるか?
- エアコンの風が部屋にくまなく届くか?
◆室内にエアコンが付く空間があるか?
エアコンの大きさはだいたい同じです。
幅90cm×高さ50cmの空間があればOKです。
◆壁の反対側に室外機が付けられるか?
室外機は、屋外に設置します。
室外機取り付け位置の理想は、
- 室内機と室外機の距離が近い。
- エアコン使用中に室外機に直射日光が当たらない。
であり、室内機を付けた壁の反対側の屋外です。
◆エアコンの風が部屋にくまなく届くか?
子供部屋のエアコンどうする?
ただ、家を創るときは、まだ子供はいないことが多いかと。
将来何人欲しいか?を考えて間取りを考える必要があります。
例えば、最初は1つの大きい部屋として使い、子供が2人で大きくなったら、2つの部屋に分けるなんてことも、良くあるケースです。
この場合、最初から2台のエアコンをつける必要はありません。
むしろ、使わないで古くなるので、付けない方が良いです。
エアコンや冷蔵庫などの生活家電は、新製品ほど省エネになります。
ただ、「ここで部屋を分ける」
「分けた後は、こことここにエアコンを付ける」
というイメージを考えて、コンセントだけは付けておきましょう。
子供が小さいときは、部屋にこもることは無かったので、エアコンはほとんど使わず。
中学生になって、部屋を分けてエアコンを使うようになったときは、10年物になってしまい、失敗したな~と思いました。
壊れても、修理部品が無いんです。
13年くらいたつと、使用頻度に関係なく、壊れることが多いです。
本当に使うときに買いましょう。
キッチンのコンセント
冷蔵庫は、最初から置き場所を決めましょう。
電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーなどは、システムキッチンメーカーで食器棚も含め、電子レンジ置き場も用意されています。こちらを利用すると楽です。
完全にオリジナルにしたい場合は、コンセントを4つ程度用意しましょう。
調理家電は消費電力が高く、同時に使うことが多いので、テーブルタップはダメです。
壁に付けたコンセントに直接さして使うこを想定して、必要な家電数でコンセント数を決めましょう。
※冷蔵庫・電子レンジはアースが必要です。
洗濯機
専用のコンセントになります。
水回りはアースが必要になります。
洗濯機のコンセントは、万がいち水が電源コードについても、そこを伝ってコンセントに到達しないように、洗濯機より高い位置にする必要があります。
テレビのコンセント
一般的には、アンテナ線(VHF/BS混合)と2個口コンセントが1つのパッケージになったものが多いです。
消費電力は少なめなので、テーブルタップを使うことが多いです。
テレビをどの部屋に置くかを考える必要があります。
子供部屋や寝室なども考えられますね。
テレビを置く部屋数が3個以上の場合は、アンテナブースター(信号増幅器)が必要になることがあります。
アンテナの信号は、分岐数が多くなると、出力が下がるので、それを補う為です。
最近のテレビやDVDレコーダーは、ネットにつなげられるものが多いので、コンセントにLANの口があると便利です。
無線LANルーターの進化もすばらしいのですが、LANケーブルを差し込む部分がある機器は、ケーブルを使った方が、WiFi(無線)への接続機器が減り、通信の混雑が緩和されます。
LANケーブルは通信速度により、カテゴリーという規格があります。
カテゴリー6(CAT.6)を選択しておけばOKです。
ひかり回線などを引き込む配電盤と、テレビコンセントの間にLANケーブルをはわせます。
テレビが主役の時代から、ネットが主役の時代に変わった為です。
10年で世の中結構かわります。
なので、10年先の生活を見越したコンセント配置ができれば理想です。
ちょっと難しいですね。
電話・FAXのコンセント
最近は、全員がスマホを持っていて、固定電話を持たないケースもあるかと思います。
電話線は、電気のコンセントの部分に入るので、電話を置く場所には、必要です。
シンプルな電話機のみの場合は、電源コンセントが不要な機種がありますが、FAXやコードレスタイプは電源コンセントが1個必要です。
汎用コンセントの種類
主な用途を上げています。
種類 | 用途 | 設置場所 |
---|---|---|
汎用 | 掃除機 | 各部屋、廊下、玄関 |
パソコン(LANケーブル含む) | リビング・子供部屋・書斎 | |
スマホ充電 | 各部屋 | |
季節家電 (扇風機・こたつ・ファンヒーター) |
各部屋 | |
アイロン | 各部屋 |
汎用としては、部屋の隅、下の方に付けます。
上記表の用途をどこでやるかをイメージして、コンセントを配置しましょう。
ソファーの配置などは、変えたくなることがあります。
このとき、コンセントを覆ってしまうことが多々ありますので、リビングなどは、少し多めに配置しておくと良いです。
急遽、小さい机を買って、リモートされている方も多いかと思います。
このとき、階段下の空きスペースなどにコンセントがあると、ミニ書斎が作れて便利です。
そんな目で間取りを見回し、コンセントを付けておきましょう。
コンセント忘れがちな場所
廊下
廊下は、夜人を感知して、光る蛍LED付きのコンセントを配置すると便利です。
廊下にコンセントが無いと、掃除のときに、わりと不便です。
最近は、充電式コードレス掃除機が一般的ですが、普通のコード付き掃除機の方は、廊下もコンセントを付けておいた方が良いと思います。
トイレ
トイレは、ウォシュレットがある場合は、コンセントを1個使います。
トイレでくつろぐ人(笑)は、このコンセントを2個口にしておきましょう。
- 夏場の小型扇風機用
- 冬場の小型ファンヒーター用
に使えて便利です。
洗面所
洗面所は、鏡付きドレッサーに1500Wまでのコンセントが付きます。
ドライヤーなどはここを使えばOKです。
ドライヤーの消費電力は1200W程度なので、同時に2個は使えません。
家族が増えて、同時にドライヤー2個使いが想定される場合は、別にコンセントを用意しましょう。
ドライヤーは消費電力が高いので、テーブルタップは使えません。
1200Wのドライヤーを2つ使うと、2400Wになるので、1500Wをこえる為使えません。
パソコンなどは、30W程度なので、テーブルタップに複数さしてもOKです。
電気ストーブなども消費電力(W)が高いので、テーブルタップを使わず、直接壁のコンセントに差しましょう。
屋外
- DIYで使う電動工具用の電源
- 電動芝刈り機
- 車の洗車用の高圧洗浄機
- 車内清掃にハンディー掃除機
- イルミネーション
まとめ
コンセントは、壁の中を配線しますので、家を建てた後だと工事が難しくなります。
将来の家族構成の移り変わり、家の中が変わっていく様子を想像して、コンセントを配置しましょう。
コンセントは多めの方が、部屋の模様替えに柔軟に対応出来ます。
業者さん任せにすると、コスト削減や見た目のデザインを考慮して少なめになりますので、自分でしっかりイメージして、希望を伝えましょう。